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KUROちゃんを歌う ~Songs from KURO~

KUROちゃんを歌う ~Songs from KURO~_d0096218_642376.jpg少し前に「貘」のマスターからお借りした2枚組。西岡恭蔵さんの奥様のKUROちゃんは作詞家としてもご活躍だったが、’97年に黄泉の国へと旅立たれた。彼女が残した曲を生前親交のあった人、無かった人、様々な人が自分のスタイルで歌っているトリビュートアルバム。
恭蔵さん大好きな私は最初少し抵抗があった。何故、この人が!?ってのもあったし。
でも聴いてみたら凄く良かったので、自分でも購入してしまいました。



イメージがつくのを避けるために最初はミュージシャンクレジットを見ないで聴いた。その中で特に印象に残ったのが、砂川さんの「Gypsy Song」、千秋さんとチャールズ清水さんの「ハドソンリバー」(この曲もKUROちゃんの曲とは知らなかった!)、桑名晴子の「シャララ I Love You」、高田渡氏の「Good Night」。大塚まさじ&永井洋の「アフリカの月」は大好きな曲だが、このお二人だとべタすぎて私にはハードルが高い。ただバッキングは流石でございますよ。チャールズ清水は本当に良い味だしている。こんなさり気ないピアノが弾ける様になりたいものだと思う。

圧巻だったのはDisk1の最後の高田渡氏。選曲自体「え?!この曲を渡さんが歌うの?」って感じだったのだが、これが又凄い。私は高田渡さんという人は高校時代にしか聴いた事がなくて、づ~っとそのイメージが付き纏っていた。そのイメージが少し変わったのが、去年お借りした某音源を聴いた時で、もう少し近年の音を聴いてみたかったな。。と思っていた所でした。
のっけから入るストリングス。これがまずビックリ。(笑)とにかく高田渡節というか何と言うか。。伸びやかで自由で、そして少し哀しい。そう沢山彼の唄を聴いた訳ではないが、この短い曲の中に高田渡の真髄がある様な気がして、益々近年の音源を聴かなかった事を悔やんだのだ。
あの間延びの仕方は彼にしか出せない「間」で、絶妙なんだ。ふっと「落語」を思い出したりする。

そしてもうお一方。千秋さん(&チャールズ清水)の歌う「ハドソンリバー」が、理屈ぬきに好き。
オリジナルはもっとテンポの速い、どちらかと言うとパーン!と弾ける様な、若い女の子が野心を持ってニューヨークに来たわよ!!って感じだと思ったが、この千秋さんのユルユル感。少し大人になり余裕が見え隠れする女の子に成長したかの様な歌いっぷりで、好きです。
勿論ピアノはチャールズ清水氏。イケテます。(笑)好きですね~、彼のピアノ。saxに古村敏比古が参加しているのも嬉しい驚きでした。

KUROちゃんを歌う ~Songs from KURO~_d0096218_738245.jpgDisk2はどちらかと言うとロック寄りのミュージシャンが目白押し。金子マリさんの可愛らしさにも注目。私は結構大庭珍太さんって好きなんだけど、彼はどうしてもっと自然に歌わないのだろう??と、いつも思う。もっと素直に歌った方が素敵だと思うんだけど。。
某氏が「一つだけ許せないのは北京一」と言っていたが、彼は歌う漫談家、ブルーズ界の綾小路きみまろなので許してやって下さい。


私はこんな企画物CDも結構好きで、本当に様々な人が其々のスタイルで演ってるのは楽しい。
そして「こんな風になるのか!」って新鮮な気持ちで聴けるのも良い。残念ながらこのCDに参加している何人かの方と、夫でもある恭蔵さんは既にこの世の人ではない。でも余りシミジミとこのCDを聴きたくはない。懐かしがるのは、まだまだ先で良いんでない?


<昨日の甲子園>
宇部商業のサヨナラホームランはきれるかと思ったくらい、紙一重だった。
多分打たれたピッチャーも瞬間ポカ~ンだったろう。前日のダルみたいにね。
一球の怖さ。不用意に投げた球を痛打される怖さをダルも古谷君も知っただろう。
私としては、古谷君は投手より打者としての方が良いんではないかと。。
でも日大藤沢。流石に激戦区を勝ち抜いてきただけあって、良いチームでした。
監督が昌の弟ってのも良かったわ~。(ソックリでしたね)

そして宇部商業。伝統の粘り野球。打たれても、打たれても向かっていく。
何といってもあの好永君のいた宇部商業である。密かに応援している。
by kojipiano | 2007-03-26 06:48 | 音楽


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